G.ロッシーニ作曲 歌劇 【マホメット2世】
《指揮》アルベルト・ゼッダ 《演出》ミヒャエル・エンペ 《出演》 アンナ:マリーナ・レベカ パオロ・エリッソ:フランチェスコ・メーリ カルボ:アーダー・アレヴィ マホメット2世:ロレンツォ・レガッツォ 管弦楽:ボルツァーノ・トレント・ハイドン・オーケストラ 合唱:プラハ室内合唱団
全2幕イタリア語上演 at オーチャード・ホール
実に素晴らしい公演でございました。 ロッシーニ・オペラ・フェスはもう20回以上になります。彼の生誕地ぺーザロで毎年夏のイベントになっています。年々話題性が増し、続々と耳に新しい作品を上演していて、目玉指揮者やスター歌手が出ることで名を挙げる一方、若手のチャレンジの場でもありました。今回の主役級、ほとんどがこのフェスで力をつけた人たちで、喝采を浴びることで育つ歌い手、今後の活躍が楽しみです。
全く知らないオペラ、予備知識なし。初めて聴き、見ました。オープニング、聖マルコの獅子。ヴェネチアか。ネグロモンテ?ギリシアのヴェネチア領だった。では題名からしてオスマンとの戦争の話だな。で、恋愛は?なんとスルタンとネグロモンテ総督の娘の悲しい恋物語(あり得ない。。)しかし、大変に優れた作品でございます。 ロッシーニは、人間心理の描写に長けた人でありました。アンナは気弱な小娘から、信条を貫く大人の女へと一日で変貌し、祖国愛と信仰と名誉に殉ずるのです。何でこのオペラ、アンナ・エリッソという題名でないのだろう????
ロッシーニの音楽は、とても構成が豊かで、歌手は超絶技巧はもちろん、体力もなくてはこなせません。管弦楽も合唱も、隙がなく、指揮は大変だろうと思った。オケはよく合っており、ゼッダにはやはり盛大な拍手喝采であった。 流行の読み替えをすれば、アフガンあたりを舞台にしたってよいだろう。でも。そこをしっかりと原作に忠実に、非常に判りやすく、華麗な舞台にしてくれたエンペにも、喝采したいと思う。 第2幕の終わり近く、アンナが短剣を握ったとき。悲しい場面だからではなく悲しくなった。もうすぐこのオペラが終わってしまうと。。 久しぶりにstanding ovationしてきました。5日前に今日なら行けることが判明。とってもいい席が一つだけあり、即ゲット。行ってよかった観てよかった。幸せだった♪ |