お時間があればこの記事を読んでいただきたい。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201205090002.html写真は数年前に自宅に施工した、備後表を使用した畳です。
備後表の中では低ランクですが本物です。
偽物が出回らないよう和紙の{こより}が織り込まれています。
実はこの備後表、広島県のある地方で植え付け・刈り取られたイ草を地草(じぐさ)と言い、その草を広島県で織った畳表を{備後表}と言います。
上記の記事では絶滅と掲載されていますが、ほんの少しだけは農家さんが残っているそうです。
しかし極少量のため、この先入手は不可能と思われます。
皆さん、国産イ草って90%以上が熊本県産って知っていました?
残りの数パーセントが広島県産であったり、岡山県産であったり、石川県産であったり・・・、他にももちろんあります。
数十年前までは圧倒的に広島県産の備後表が多かったのに、現在では絶滅の危機。ほぼありません。
でもおかしなことに、未だに{備後表}は大量に出回っています。
なぜでしょう?
それは熊本県産のイ草を広島県で織って畳表にすると、その畳表は{備後表}と表示しても問題がないからだそうです。
「え?」と思った方も多いと思いますが、これが現実です。
こんなんだから広島で頑張ってる農家さんが報われず廃業してしまうのか?
もしくは備後はブランド化され、高級品過ぎて時代に合わなかったのか?
更に言えば知識の無い畳業者や問屋、流通業者が熊本産の{備後表}をばら撒いた結果本物が衰退したのか?
答えは正直分かりません。
でも本物が欲しい!と思う方がいても手に入らなくなったという現実だけは分かってます。
備後表の特徴を以下に述べます
・岡山県産や熊本県産に比べ青味が少なく白口
・イ草の一本一本が太くてしっかりしている
・日焼けしてくると何とも言えない綺麗な飴色で艶が出る
他にもありますが上記の点が大きな特徴です。
このような時代とはいえ、指を咥えて見てるだけでは国産畳表自体が絶滅の危機です。
下手をするとあと数年で、天然イ草はお金持ちのお部屋にしか施工できない日が来るかもしれません。
日本の文化として畳が無くなる事は無いでしょうが、本物は次々に消滅しています。
本物を解る(理解しようとする)職人も、お客様もいなくなるとすれば、それはきっと勉強と説明を怠った畳業界全体の責任でしょう。
なるべくしてなるでは納得いかないので、私だけでも発信し続けます。本物は高額なのではなく、本物には見合った価値があると言う事です。
東京北区で四代100余年 (有)八巻畳工業
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